どうも、もいちゃんパパです!
最近読んだ本でおすすめのものがあったので紹介です!
吉田恵里香さんの「恋せぬふたり」という本です!NHKでヒットしたドラマのノベライズ本のようですね。
このドラマ自体は知らなかったのですが、映像化された本(この場合は順番が逆ですが)にハズレ無し!というもいちゃんパパのレーダーが反応しました。
期待通り良い本でした!!!
「アロマンティック・アセクシャル」というセクシュアリティをテーマにしていますが、皆さんご存知でしょうか。
アロマンティック:他者に対して恋愛感情を抱かない指向
アセクシャル:他者に対して性的に惹かれない指向
というものです。略してアロマ・アセクと呼ぶそうです。
昨今LGBT(もしくはLGBTQ)という言葉もかなり認知されてきたので、セクシュアリティの多様性も若い人世代を中心に当たり前のようになってきたように思います。
ですがこの本を読んで、やっぱりまだまだ性的指向への知識が足りないなあと思いました。
主人公の咲子と羽はアロマ・アセクで、全員が持っていて当たり前とされる恋愛感情や性行為の欲求が無いことで、世の中の生きづらさを感じていました。
「大丈夫、いつか良い人見つかるよ」
「好きな人が出来たらわかるって」
「良い歳なんだから結婚しないと」
咲子はアロマ・アセクを自認していなかったことから、恋愛感情も性行為への欲求も起きない自分がただただおかしいと思っていました。
人といること自体は好きなゆえに、結果的に知らずのうちに異性に思わせぶりな態度を取ってしまいトラブルを呼ぶこともあります。
そんな生きづらさを感じていたアロマ・アセクの二人が出会い、自分たちを守るためにお互いを「味方」として疑似家族を構築するために悪戦苦闘する姿が描かれています。
前半はアロマ・アセクの二人が性的マジョリティの人たちから掛けられる言葉に傷つく姿が描かれるのですが、かなり辛そうでしたね。。
「大丈夫、いつか良い人見つかるって。そしたらわかるって。」
的なことって人生で1回は言ってたりしますもんね。。
現代の性的マイノリティの多様性とかダイバーシティとかを考え出すと何も言えないじゃないか、という反論もわかりますが、こういう性的指向があること自体は知っていていいのかなと思います。
世の中のエンタメも恋愛感情を前提にしたものも多いですしね。。世の中はマイノリティの方々には生きづらいように出来ているようです。
本の中ではアロマ・アセクをもう一歩踏み込んで描いています。
アロマ・アセクと一口に言っても個人によって程度の違いはありますし、アロマだけ、アセクだけ、アロマ・アセク両方の方もいます。
アロマ・アセクとラベル付けしても、その中には他者と接触を好む人もいますし、一人が好きな人もいます。子供が欲しい人もいれば、いらない人もいます。
こういう昨今の性的指向のラベリングは、マジョリティの人たちが納得するためにあるのではなく、マイノリティの人たちが自分たちは自分の好きなように生きていいんだと思うための仲間を見つけるためのものなのだなあと思いました。
おすすめの本です!ではまた!

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